ロサンゼルスの日本食と街の雰囲気
サンフランシスコについては、また色々と帰ってからゆっくりまとめるとして、取り敢えずロサンゼルスについてです。
「リトル東京」という地域があって、その地域のホテルに泊まったのですが、着いた瞬間、なんとなく違和感を覚えました。
「リトル東京」と言う名前にも関わらず、あたりに日本人のパワーが感じられない。
行列の絶えない人気ラーメン屋がホテルの隣にあったのですが、日本人の客はごく少数です。日本人が経営しているにも関わらず、店の外で待っている人の多くはアジア人。そして、そこにいる中国人や韓国人達が放つパワーが凄まじい。
実際にそのラーメン屋に入って食べてみたのですが、スープがぬるい。
日本人としては、ラーメンは熱々のスープと一緒にふーふーしながら食べるのが当たり前です。しかし、ここは訴訟社会アメリカ。熱いスープを提供して、猫舌の外国人が舌でもやけどすると、訴えられかねません。
はじめはこの店も日本流でラーメンを提供していたらしいのですが、全然客が入らなかったそうです。そこで、外国人に合わせるようにスープをぬるくして、麺も柔らかめにしたら大ヒット。1時間は平気で待つような人気店になりました。
日本人オーナーの店なのにも関わらずこのような戦略をとったのは、外国人の嗜好に合わせるのと同時に、日本人が顧客として少なくなっているからでしょう。
日本という国の勢いがなくなっているとは思いませんが、海外における日本人の勢いは、現実として弱まっているように感じます。
しかし、不思議な事に、日本人の勢いは弱まっていても、日本の文化は確実に海外で浸透してきています。
その代表的な例が、今述べた「食」です。
ラーメンの話もしかりですが、日本食の文化は、ロサンゼルスでは驚くほど根付いています。
ラーメン、寿司をはじめとして、しゃぶしゃぶ、うどん、焼き鳥、イザカヤなど。本当に少し歩けば、日本食レストランを見つける事ができます。しかし、どうみても日本っぽくはない店が多いのも現実でした。(ロサンゼルスは、それでもまだきちんとした店が多かったですが。)
現地の人に事情を聞くと、やはりレストランの経営者も、どんどん日本人から韓国人や中国人に変わっているとのこと。サンフランシスコでも同じ傾向があります。
話は変わってロサンゼルスの街の雰囲気について。
ニューヨークやサンフランシスコと違って、車がないと本当に不便な所です。
こちらに着いて、すぐに思い知りました。
到着駅からホテルまで、地図を見たら2ブロックだったので、なんてことない距離だと思っていたのですが、実際に歩くと20分以上。ダウンタウンからサンタモニカまでも、バスだと軽く1時間はかかります。車社会アメリカを垣間見ました。
ですので、ひと口にロサンゼルスと言っても、範囲が広いです。
サンフランシスコやニューヨークは、狭い土地の中に、様々な文化が融合し、独特な力強い空気を作り上げていましたが、ロスは、地域ごとにそれぞれのカラーがあるといった印象でした。
簡単に、自分が訪れた場所をまとめてみます。
(サンタモニカ)
ロサンゼルスの象徴的な場所と言えばサンタモニカだと、実際に街を見て、思うようになりました。海が広がり、開放的で気持ちいい。清潔感があり、ショッピングができるモールやお洒落なレストランもたくさんある。
ただこの場所にいるだけで陽気な気分になれます。
映画のワンシーンにでてくる風景にも沢山出会えました。
(ビバリーヒルズ)
何も考えず、バスから窓の外を眺めているだけでも、ビバリーヒルズ周辺に来ると、雰囲気が優雅になるのですぐに分かります。
緑が増え、椰子の実がそびえ立ち、ひとつひとつの家が大きい。ロデオドライブと呼ばれる一流ブランド品が揃うショッピング街もすぐ近く。
アメリカでは、治安をお金で買います。この地域では、警察に電話すると3分以内に家まで来てくれるそうです。
値段は、2.5億円から。
ビバリーヒルズの中に入る為には、特別な許可がいるので、残念ながら下の写真はネット上のもの。
(ハリウッド)
あまり映画を見る方ではありませんが、実際にアカデミー賞授賞式が行なわれる建物の中を歩くと、なんだかちょっと感動しました。
下の写真は、まさしくアカデミー式会場となるDOLBY THEATREです。赤いバスがあるところに、車をつけて、役者達がレッドカーペットを歩いて行きます。
この日は、フィリピンの英雄マニー・パッキャオというボクサーの映画試写会が夜あるとのことで、その準備をしていました。本人も来るらしいです。
以上、ロサンゼルスの日本食と街の雰囲気のまとめでした。
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