なぜ、中国人は太っている人が少ないのか?ー中華料理とお茶
さて、世界一周も最後の国、中国に来ています。
はじめ、香港を経由して、
経済特区である「深圳」と、
北京、上海に続く、中国第三の都市「広州」へ。
そして、今は首都の「北京」を回っています。
中国と言えば、中華料理。
世界を旅していると、美味しい日本食を探すのは、かなり難しいのですが、どの国でも、美味しい中華料理は大概あります。
しかも、安い!!
ニューヨークに住んでいた時、ランチで中華料理の量り売りによく行っていました。
炒飯、春巻き、肉野菜炒め、焼きそば、などなど、、、
おなか一杯食べても、10ドルで十分におつりがくる。
これに比べて、美味しい日本食、たとえば寿司をニューヨークで食べようと思うと、その10倍の100ドル払うことは覚悟しなければいけません。
***
中華料理と言えば、なんといっても「北京ダック」。
ひとりではなかなか高額で食べれないですが、友人が日本から北京に遊びに来てくれたので、ちょっとこじゃれたレストランに入って、本場の北京ダックを注文しました。
私たちが行ったのは、市内中心部にある「四季民福」。
夜7時半に行ったら、行列ができていました。
並ぶこと1時間。
やっと北京ダックにありつけました。
ふたりとも食べた瞬間言葉が出ない。
それくらい美味しい。
何が美味しいかって、北京ダックもさることながら、お味噌!!
中国人は、1人暮らしの家でも味噌を自家製でつくるくらい、味噌にはこだわっている地域もあると聞いたことがあります。
北京ダックを、ねぎときゅうりをいれて、薄目の皮で巻き、お味噌をちょこっと加えれば、もう最高。
さらには、わざわざ東京から週末を使って、訪ねてきてくれる嬉しさ。
友、遠方より来たる、亦楽しからずや。この言葉がぴったりです。
大満足な夜でした。
***
さて、続いて南の経済都市、広東省の省都である「広州」。
『食在広州』― 食は広州にあり。
この言葉が生まれるほど、食で有名な都市らしい。
その広州の街でも有名なレストランがあるとのことで行ってみました。「広州酒家」。
広州は、香港と近く、中国でも海外の食文化が入ってきやすい場所。
中国国内では、1980年代に入ると、経済開放政策がとられ、香港料理が大陸に入ってきました。
もともと、「飲茶」の習慣は香港のもの。
実は、広東省でも飲茶の習慣は、経済開放政策の前はほとんどありませんでした。
それが、経済開放政策ととともに広東地方に入り、一気に中国本土に広がり、今では「飲茶」といえば、ひとつの中華料理を代表するスタイルなっています。
さて、そこで頼んだ、海老餃子。
これが美味しい!
中華料理と言えば、脂っこいものを想像しがちですが、品があり、優しい味。
他にも、いくつか料理を頼んだのですが、このお店では外れがほとんどありませんでした。
広州に行く機会があれば、ぜひ一度、飲茶をしにこの店に立ち寄ってみることをおすすめします。
***
さて、一通り、中華料理について書いた後は、本題です。
「なぜ中国人は太っている人が少ないのか?」
中国では、都市の中を見渡してみると、太っている人がほとんどいません。
昔、上海を訪れた時から、ずっとこのことを疑問に思っていました。
食事は、基本脂っこいものが多い中華料理。
しかも、主食は米です。
かなり大量のお米を、中国人は食事中に食べます。
よくダイエットの敵が米だ!と言われたりしますが、米が原因で太るということであれば、アジア諸国は肥満者がおおいことになってしまいます。
現実は、欧米に比べアジアでは肥満体型を見かけないことは明らかでしょう。
これに対し、アメリカでは、街中のいたるところで太っている人をみかけます。
メキシコでもそうです。
このふたつは、世界の中でも肥満大国トップの2国。
この違いは何なのか?
よく言われる、ジャンクフードが理由なのか?
もちろん、それもあるとは思います。
食習慣の違いは大きいです。
しかし、それだけではありません。
私の結論は、「飲み物」が圧倒的に違うということ。
世界を周りながら、欧米圏では、飲み物に本当に困りました。
だって、コーラやスプライトしか選択しがない!!
コンビニでお茶を見つけて買ってみても、砂糖が大量に入っているので、二度と買いません。
ハンバーガーやピザ中心の食生活に加えて、糖分が山ほど加えられた飲料を飲み続ける。これなら、太らないほうが不思議だ。
しかし、あれだけ脂っこくカロリーの高い中華料理を食べながらも、中国人が太っていない理由は、食事中に”温かいお茶”を当たり前のように飲むからではないのか。
私は、そう考えています。
ちなみに、そうは言っても、中国でも、富裕層で太っている人もある程度いると思います。
この原因は、日本人の肥満と一緒です。
ビールの飲みすぎ。
そして、脂肪過多の食べ物の過剰摂取。
日本も中国も、いくらお茶を飲む習慣があっても、それを超える量の食べ物とビールを飲めば、太らざるを得ないでしょう。
それでも、圧倒的に、中国人や日本人の肥満比率が、欧米に比べて低い事実。
ここで気づくのは、飲み物の重要性です。
当たり前ですが、水分がないと人間は生きていけれません。
食べものがなくても2-3週間くらいは生きれますが、水がなければ、4-5日ほどで死んでしまいます。
人の体にとって、「水分」は必須のもの。
これをどういった形でとるのかは非常に重要になってくると思います。
日本や中国のお茶が、世界中で飲まれるようになれば、肥満人口の減少、ひいては多くの人の健康にも貢献できるんじゃないかなぁ。
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