ブエノスアイレスの美しい街並とおかしな為替相場
アルゼンチン、ブエノスアイレスを訪れました。
ブラジルでは、ユバ農場にも急遽行ったりして滞在が延びたため、アルゼンチンのブエノスアイレスは、3日間の強行日程。
ホステルに荷物を置いて街を歩くと、驚くほどブエノスアイレスが綺麗な街並なことに驚かされます。また、ゴミがほとんど道に落ちていません。ブエノスアイレスのことを、「南米のパリ」と呼ぶ人がいますが、本当にヨーロッパを彷彿とさせる美しい街並。
普通、先進国でさえも、街は雑然としていて、ゴミが道路に落ちていることが当たり前だと思っていた私は、財政破綻を何度も経験している国であるアルゼンチンの首都が、これほど整然と整えられていて、道も綺麗に清掃されていることが意外に思えました。もちろん、私が歩いた場所が観光地中心と言うこともあるのでしょうが、本当に意外です。
しかも、治安がブラジルよりも圧倒的に良さそう。
夜12時を過ぎても、街中は平気で人が歩いています。ホステルの周りでは、観光客が夜2時を過ぎても、道端でビールを飲んでいました。
有名な観光名所はそれほど多くありませんが、ボカ・ジュニアーズと言うサッカーの名門チームの本拠地の周りは、ボカ地区で有名です。
メッシのユニフォームが飾ってあったり、
ボカの周辺には、カラフルなカミニートと呼ばれる地区もあります。
ボールを道で蹴っている、私が勝手にイメージしていた「アルゼンチンのサッカー少年」にもで出会いました。
***
さて、ブエノスアイレス市内で、為替を交換しようと思うと、妙なことに気付きます。
正式に今の為替相場を見ていると、1ドル=8.7ペソです。(2015年1月現在、ペソはアルゼンチンの通貨)。しかし、1ドル=12-13ペソで、街中では通貨が交換されています。このレートを見たとき、頭がこんがらがりました。もう違和感しかありません。
円に置き直して考えてみると、正式レートでは、1ペソは13.7円なので、
世界の正式為替相場では、1ドル=8.7ペソ=119円
しかし、現地では、1ドル=13ペソ=178円
正式な為替相場よりも、ものすごく得しています。なんと、50%!
現地の通貨に交換する時に、50%ぼったくられることはありますが、こちらが50%特をすることは、普通に考えて絶対にない!
しかし、アルゼンチンでは、こんなことが現実に起こっています。
これは、聞いてみると、アルゼンチン政府が外国為替の持ち出し・持ち込みについて厳しく規制しているため、アルゼンチン現地では、外国の為替を手に入れることができない。そこで、ブラックマーケットが生まれて、海外通貨が高値で取引されているようです。たぶん、1ドル=13ペソで私達と交換するのですから、ブラックマーケットでは、さらに高い値段がついているのでしょう。
規制をすると、そこから逃れる為にブラックマーケットが生まれる。
国としての規制の難しさの一面を垣間みた気がしました。
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