世界一周へ。/ Start my trip.
150年前、国境を越えて海を渡ることは命賭けの挑戦でした。
明治維新の頃、吉田松陰や坂本龍馬をはじめ、海外を夢見た多くの日本人が、残念ながら海外を見ることなく夢半ばで生涯を終えました。その当時、渡航が許可されたとしても、船上で栄養失調などが原因で亡くなった方も数多くいたと聞いています。
たった数十年前の20世紀後半でさえ、海外に行くことは、世界のほとんどの人にとっては特別なことでした。
しかし21世紀になった今、あれほど遠くに感じられていた海外は、特に先進国に生まれた人にとって、身近なものになってきました。
世界一周航空券が40万円ほどで購入できる時代。ネット上で格安チケットを探せば、アメリカやヨーロッパの往復も10万円以下で行けます。アジアにいたっては、日本の国内旅行より安い旅費で行けたりする。
数時間、飛行機に乗って、気付くと全く違う場所に居る。
子供の頃に憧れたドラえもんのどこでもドアはもう少し先の話になりそうですが、現実の世界では、以前夢見ていた空想の世界が近づきつつあります。
私自身は、漠然とですが、いつか世界一周してみたいと大学の頃から考えておりました。
2013年の年末、30歳で金融業界を退職し、それからの2年間を自分の為に使うことにしました。
退職後の1年は、読書や妄想などをして自由に過ごして来ましたが、やはり昔から心にあった世界一周に今行かなくては、と。
ひとつは、自分の知らない世界を見てみたいという単純な好奇心から、そしてもうひとつは、これから自分が生涯を通して登る山を、より明確に、より具体的にしていくため。
約半年という、世界を知る為には相当に短い時間ですが、自分の目で見て、肌で触って、少しでも各地域の息づかいや文化を感じられたらと思います。
***
January 12th, 2015.
Today I start my round-the-world trip.
150 years ago, going abroad was a high-risky option. Many people sacrificed their life during their travels. Even for a few decades ago, in the second half of 20th century, traveling overseas was not an usual experience.
However, in our time, we can buy round-the-world flight ticket less than $4,000. On the Internet, flight tickets are surprisingly inexpensive. After riding on an airplane for a few hours, we are able to get off on uncommon places where we want to visit.
I was keen to travel all around the world since I was an university student.
I quit a financial company in the end of 2013, and decided to spend 2 years for myself. The round-the-world trip is one of them. The purpose of this travel is: first just my curiosity and secondly picturing my dream vividly.
My round-the-world-trip is only for about 6 months. I know it’s really too short to get to know the whole world, but I’d like to see and feel each areas’ breath and culture with my eyes.
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