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– Tomo's World Trip in 2015 –

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パリで訪れたフレンチレストラン

   

フランスと言えば、料理とワイン。

政治の外交手段でもフランス料理とワインを用いるほど、このふたつには力を注いでいます。

***

本場のフランス料理を食すため、三軒のフレンチレストランに今回の滞在中行きました。

 

ひとつは、祖父の世代から、父、そして自分まで料理人という、生粋の料理一家に生まれたフランス人に紹介してもらった、「La Petite Cour」。
彼とは、チェコで知り合いました。「あまり高くないけど、本格的なフランス料理を食べてみたい」とお願いした時に、パリならここに行くべきだと言われたお店です。
ミシュランの星にもふさわしい店なのですが、手ごろな価格で提供するために断っているよう。確かに、ランチだと、前菜とメインのコースで29ユーロからあります。デザートをつけたコースでも39ユーロ。本格的フレンチを食べるなら安い。

 前菜は、春巻き型の揚げ物。
そして、メインはチキンの胸肉。

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周りの評判を聞くと、なかなかふらっと入ったお店で、美味しいものを食べることはパリでは難しいようなのですが、ここは素晴らしかった!

気軽に入れる雰囲気にも関わらず、一口目から、フランス料理らしく複雑だけどこまやかに味を楽しめます。韓国料理の料理人も一緒に行って、彼はメインでラムを頼んでいたのですが、これも柔らかくて美味。

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おそらく何を頼んでも外れがなさそうです。

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続いては、日本の料理業界に携わる人から教えてもらった「Saturne」。
パリの餃子ブームを作り出すのに、裏側で一役かっている人でもあります。

日本では、なかなか味わうことの難しい分子ガストロノミーを味わえるお店だと聞いていました。
ここは、前菜・メイン・デザートのランチコースで50ユーロ。
なかなかに強気な設定。

前菜は、フォアグラ。
メインは鴨。
デザートはイチゴのシャーベット。

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分子ガストロノミーとは、科学的に料理を研究し、どのようにすれば美味しく感じられるのか突き詰めていくもの。従来、感覚に頼っていた料理を、理論的に追求しようというものです。

実際に食べてみて思ったことは、私がここで食べた料理は、味と食感がいくつもの層になっているな、と。

たとえば、前菜のフォアグラに関しては、フォアグラの味と、岩塩の味と、周りの野菜・フルーツの味が別々に存在している。それが、口の中で咀嚼することによって、ひとつになる。そんな感覚です。これが分子ガストロノミーのせいなのかはわかりませんが、デザートでも全く同じことを感じました。デザートは、今まで食べてきたものの中でも、相当に美味しかった。普段、甘いものはあまり食べない私が、これはスプーンを動かす手が止まりませんでした。

しかし、メインの鴨はいたってノーマル。お肉は柔らかかったのですが。。。

全体的には、これで50ユーロは高いかな。
でも、平日の昼間にも関わらず、お店は予約でかなり埋まっていました。 

***

そして、最後は、パリの後半を一緒に過ごさせてもらったパトリック夫妻と一緒に。

奥様のナタリーは、非常に料理が上手。
ナタリーのお父さんは、肉屋を営んでいたようです。

ほぼ彼女が作ってくれる家庭フランス料理を家でご馳走になっていたのですが、一度はレストランに行きましょうということで、一緒に行くことに。

夫妻の行きつけのレストランは、パリ郊外にある「La table troys」。

ここのフォアグラは本当に旨い!
食べた後、笑みが止まらない。

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しかも、フォアグラとワインとの組み合わせも教えてもらいました。

お肉と言えば、赤ワインというイメージですが、私が赤ワインを頼もうとすると、フォアグラと一緒には白ワインにしなさい、とのこと。
ソテルという甘めの白ワインを頼んでくれました。
しかし、試してみないと気が済まない私は、赤ワインも頼み、白赤どちらも試すことに。

結果・・・・

いや、なるほど!

納得です。

赤ワイン、特にカベルネ・ソーベニヨンのような強い赤は、フォアグラとかちあって、どちらのうまみも消してしまいます。
ソテルのような甘めの白ワインは、フォアグラのうまさを引き立ててくれます。
これ、実際に試してみると本当によくわかる!
ひとつ、勉強になりました。

パトリック夫妻ともっと一緒に生活してたら、フランス料理には相当詳しくなれそう!
 
以上、パリで訪れたフレンチレストランのまとめでした。

 

 - ジャンル, ヨーロッパ・北アフリカ(Europe / North Africa), 食(Food)

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